Capricious

自分の気まぐれさを愛したい

 

 

彼氏に抱かれながら朝を迎えた。

窓から漏れる光のみ、

その部屋を照らして私はその光を見ていた。

 

この時間に起きてしまうのは、

隣で寝ることに慣れないからか。

眠気もさほどなかった。

 

背を向け、イヤホンを耳に入れてから仰向けになる。

耳から漏れない控えめな音量で

「空は藍色」を聴いた。

 

それからしばらくしてぼーっと天井を見た。

目を瞑って無が続いた。どこか寂しかった。

感情には名前がついてないものがまだ

沢山あるんじゃないかと思う。