Capricious

自分の気まぐれさを愛したい

くさいセリフを吐いてみたいもんだ

 

「こちらの商品いま5割引きでお得ですよ」

「お、じゃあ買おうかなあ。」

 

とても嫌なことではあるが、

何かにつけて交渉は付きまとってくる。

それが世の“不文律”なのは言わずもがな、

先祖も好んだ営みではないか。

またごく稀にそれを好まない情の厚い人種を

腑抜けとする文化があるのも事実だ。

交渉は冷たい営みだと感じるのだろうか。

 

交渉に関わる大々的な機能は3つ

「交渉する」「交渉される」「仲介」

 

今回は「交渉する」について話そうと思う。

 

今まで交渉上手な人は押しが強いだけで

根性があればなれると思っていた私は、

日常の無意識な交渉に気付かなかった。

相手を安心させることがその本質

という事に気付くまで時間が必要だった。

 

本当の交渉上手は相手側の気持ちに立つことに

特価していて話せばすぐに見抜けるが、

私の頭を混乱させたのはゴリ押し層だ。

ここではその造語を

根性論でモノを語る人と括ってしまうが、

どうも共感能力に欠ける部分がある。

言わば私はそのゴリ押し層と交渉上手を

同じ類いとしていたのだ、誤認である。

 

「俺いまほんとにピンチだからさ、

お金貸してくれよ、お願いだよ。」

「仕方ないな」

 

「いま僕に投資したらその優しさを決して

無駄にはしない。むしろ君が今、損した気持ち

を持ってしまったならそんなもの忘れさせる

くらい何倍にも幸せにするよ」

「仕方ないな」

 

言葉選びはとても大事だ。

確信がなくても人を安心させれる言葉を

吐くことは大切なことだ。

 

要はくさいセリフを吐いたら言う側も

言われる側も気持ちいいのだそうだ。

 

ただたまに使えばこそ効果があるので、

普段からくさいセリフを吐くのは

自慰行為でしかないのだと思う。

 

 

 

くさいセリフを吐いてみたいもんだ